小田原ちょうちんの由来

江戸時代中期、小田原の住人甚左衛門が箱根の山越えをする旅人のために、作って売り出したのが起源であるとされています。

「古へ当町に甚左衛門なるもの、関東最乗寺山中の木材をもて始て製す霊山の木なる故にや、深夜狐媚妖怪の厄を免るる由伝説にして世に弘り、享保の頃より諸国に通用せり。」（新編相模風土記１８４３年編）

かわいらしく小さなハートをあしらって、ふたの部分もカラフルです。

上下ふた：色鉛筆
胴体：色鉛筆

小田原ちょうちんの三得（特徴）

1. ちょうちんの上下のふたが大雄山最乗寺（現在の南足柄市）の霊木で作られているので、道中の魔除けになる。
2. 折畳むと懐中に入るので、携帯に便利である。
3. 胴の蛇腹部分の竹ヒゴが四角形に削られているので糊付け面が多く、雨・霧にあたっても容易に剥げない。

このように、小田原ちょうちんとは、小田原の智恵が生んだ、郷土が誇り得る民芸品、文化の表徴です。
「紙で作ろう日本の文化・小田原ちょうちん」は、本来、木と竹と紙でできております小田原ちょうちんを、紙を用いて作成することにより、伝統品のすばらしさや、伝統品にまつわる歴史、紙のぬくもりを感じていただけるセットです。